8月13日、午前0時。暑い、、暑すぎて寝られません。フランスは再び「かにきゅる(Canicule)=猛暑」に襲われています。日本各地も暑かったですが、こちらは何せクーラーがない。私の唯一の秘策「ペットボトル氷枕」も、顔面神経麻痺ではご法度とのことなので使えず、気休めの扇風機と水筒でなんとか凌いでいます。
7月下旬、日本での対面講座が無事終了。フランスに戻り、翌日からは小旅行へ。先日帰宅し、友人と会ったり、長電話をしたり、楽譜の整理をしたり、、、普段なかなかできないことをしながら、のんびり過ごしています。
『2025年夏 おとなのためのコンセルヴァトワール』を振り返ります。
東京、山形、大阪、福岡、沖縄にて、1カ月にわたり、子どものFMレッスン聴講を含む全12講座を開催しました。


今年は、より「音楽的側面と教育的側面のバランス」を整え、参加者一人一人ができるだけ多くのことを学べるように講座を構築しました。
私の講座には、
学校関係者、ピアノ指導者、幼児音楽教育者、フォルマシオン・ミュジカル指導者、ソルフェージュ研究者、大学教員、大学院生、音楽愛好家、中高生、、と、様々な形で音楽に携わり、活躍されている方々にご参加いただいています。
ですので、全員の学びになるよう「講座の軸」に悩みながら、熟考に熟考を重ねています。昨年は「最高の出来!」と密かに小声で自画自賛していましたが、今年は『これまでで一番の講座!!』と本気で思っています。今回は、大きな声で自画自賛してみました。(笑)
毎講座更新。それが私の目標です。


講座構築の柱は、『楽曲選択』です。私と曲との出会いは、ラジオ番組やコンサートのプログラム、同僚との会話の中、、、日常のあちこちに転がっています。出会いそのものは多いのですが、問題はその先。つまり「どの曲に決めるか」です。これがまあ、簡単にはいかないんです。(笑)
例えば子供のFMクラスなら、比較的すぐに決まります。けれど、様々な専門家の方々が参加してくださる私の講座では、そうはいきません。むしろ「ここからが本番」という感じ。実は、この選曲こそが私が一番時間をかけている、一番苦しみ、、(そしてちょっと楽しんでいる?)過程なのです。
指導者向け講座の場合、選んだ曲は単独で存在するだけではなく、その曲を軸に複数の曲を組み合わせ、参加してくださる全員に学びが広がるよう、全体をバランスよく構成します。しかも、選曲同士や講座同士が補い合い、時には有機的につながっていることが大切です。加えて、『対面講座だからこそできること』を盛り込むのも忘れません。
一度講座を構築しても、白紙に戻すことは日常茶飯事。というか、これまで一度もスムーズに決まったことがないかもしれません(笑)。今回も納得がいかず、何度も何度も白紙に戻しました。「死に物狂い」という言葉はこういうときのためにあるのだな、と本気で思ったほどです。
でも、その甲斐あって最高の講座になりました。(自画自賛、二回目。笑)


講座内容がどれだけ良くても、当然、私一人では講座は開催できません。
支えてくださる先生方、参加してくださる先生方がいらっしゃるからこそ、続けてこられました。
今年も、多くの先生方にお力添えをいただきました。
オンライン講座でも各地の主催をしてくださっているお三方、東京の北井かえ先生、福岡の今村由紀先生、沖縄の金城通子先生。
そして、山形講座を力強く支えてくださった渡部一恵先生、初めての大阪FM講座開催にお力添えをくださった杉野みゆき先生。
この場を借りて、心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
フォルマシオン・ミュジカル指導法に共感してくださる先生方のおかげで、私は海外を拠点としながらも、日本でこの活動を続けることができています。


そして、対面講座にご参加くださった皆様。猛暑続きの中、お越しいただき本当にありがとうございました。
オンライン継続講座でお会いしていても、対面で直接お会いし、直接言葉をいただき、音楽で繋がる空間と時を共にする。その一体感を肌で感じられることは、私にとって大きな感動です。
オンラインにはオンラインの良さ、対面には対面の良さ。それを皆様も私と同じように感じていただけていたら、とても嬉しいです。





今、これからのことを考えています。
より多くの方にフォルマシオン・ミュジカルを知っていただくために。
継続してFMを学んでいる方々が、さらに深く学べるように。
一人でも多くの方がレッスンの中でFMを取り入れられるように。
そして、一人でも多くの子どもたちがFMを経験できるように。
福岡の子供のFMクラスの子どもたちの反応、そして子供クラスを聴講された先生方の感想が、とても印象に残っています。



様々なことの実現に向けて、これからも前進していきます。
でも、それは9月から。それまでは冬眠ならぬ、夏眠です。(笑)
まだまだ日本も猛暑が続く日々かと思いますが、どうぞお体ご自愛ください。
また元気で皆様と対面でお会いできる日を、心待ちにしております。
心から感謝と愛をこめて、パリジェンヌ津覇えりな(笑)
追伸
『音楽への扉』後期は9月から始まります。皆さん、課題提出(自由参加)お忘れなく〜😉
☆記事最初の写真は、『麻痺している顔の左側を生かし(?)、どのしたら可愛い写真が撮れるか、、、』を北井かえさんと研究中の一幕。
☆☆おまけのフォトコーナー(講座外でも幸せなひと時、美味しいひと時をありがとうございました)☆☆


