第32回 フォルマシオン・ミュジカル指導者学会を終えて

 

 

 

 

第32回 フォルマシオンミュジカル指導者学会 ③ の続きです。

学会全日程を終えパリに戻る電車の中で、参加した勉強会のことを思い出しながら同学会に参加していた我が恩師にメールを送信。その内容は大人気のアトリエの内容についての疑問、というかどちらかというと納得の出来なかった点の羅列。

この小娘は(年齢的な小娘という意味ではなくもちろん経験値においてです!)と思われていそうですが、そのアトリエに参加した先生方と意見を交わしても好意的な感想ばかりで納得がいかず、つい…。

 

 

このようにすべてにおいて満足したわけではありませんが、私にとって大切なのは勉強会で何を学んだか以上に、学会期間中に経験した事すべてが自身の指導について改めて考えさせられるきっかけになっている、ということかもしれません。

 

 

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学会の雰囲気はというと、堅苦しいものではなくお勉強の時間以外は皆リラックスモード。休憩時間はコーヒーを片手におしゃべりに夢中になり、次の勉強会開始時間ギリギリまで動かない人も。

5分前行動という考えはフランスには存在しないのでしょうか?笑 どちらにしてもうちなータイムの私には親しみやすい環境ではありますが。(もちろんフランス人にもちゃんとしている人はいますので、誤解のないように!)

昼食、時に夕食も共にし、音楽はもちろんのこと各々の職場での問題、生徒、ワインや料理の話まで話題が尽きることはありませんでした。初めて学会に参加したというある指導1年目の若い教師が「経験豊富な先生方やこの学会を仕切っている教授陣みんなとても話しやすいわ!」と驚いていました。実際、指導暦の長い先生方が初めて学会に参加している教師達に積極的に声を掛けるなど気を配っている様子を何度も目にしました。これも若い指導者が参加しやすい学会を心がけているからだと思います。

 

このように学びの場でもあると同時にFM教員同士の交流の場でもあるFM指導者学会。あらゆる面で批判されやすい立場にいるFM教員ですが、「生徒達により良い音楽基礎教育を」と同じ目標をもって奮闘している仲間がフランス全土から集まるこの学会はFMをフランスの音楽教育からなくさないために、今後の音楽基礎教育発展のためになくてはならないものとして捉えられています。

 

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