コンセルヴァトワールの学年度末試験 ①ピアノ の続きです。
今日はフォルマシオン・ミュジカルの試験について。
FMの試験は1週目は『筆記試験』、2週目は『口頭試験』と2週間続きます。
(ちなみに多くの学校では筆記試験と口頭試験の実施日が離れています。私もその方が生徒、先生両方にとって良いと思っています。)
フォルマシオン・ミュジカルの口頭試験は過酷でクラスを受け持つ先生はもちろん、審査員と学校長も試験終了後は力尽きています…笑
なぜなら、試験はほぼ一日かけて行われるからです。
第一課程と第二課程最終年度の生徒達対象に試験は行われるのですが、ピアノの試験同様学校外部から審査員が招かれます。
今年は学科主任という立場を“ 利用して” 私の学生時代の恩師を審査員として招くことに。私の生徒を贔屓目に見て欲しい!ということではもちろんなく、私が信頼できる先生にどうしてもお願いしたかったからです。試験終了後には『審査員の本音』も聞けますしね。
さて、口頭試験で子どもたちが審査されるのは『読譜・リズム読み・視唱・歌曲』。これらを10分~15分間別室にて準備したのちに、試験官と学校長がいる部屋へと移動し試験を受けます。
試験内容は学校によって違います。
FMのレヴェルにもよりますが、上の課題の他に
- 専攻楽器によるインプロヴィゼーション、
- 事前に渡された課題を『自力で仕上げる』、
- ヴォーカルアンサンブル、
- 学習曲のテーマ部分を専攻演奏する…‥等々
ちにみに、私の勤務している学校は先に挙げた通り『伝統的なFMの試験内容』ですが、それが良い悪いという事を言いたいのではありあません。FMの授業で扱う内容はとても幅が広く、授業中行っているすべての項目を試験で審査するのは不可能なので、試験内容は各学校、各FM科によって違うというのは当たり前なのです。
さて、私の生徒の試験結果は、というと…
第一課程は23人中18人合格。
第二課程は10人中9人合格。
不合格の生徒たちについては1人を除いては『やっぱりね』と思う生徒ばかり。補講をしたり、電話で指導したり、、とこちらは最善に最善を尽くしたので悔いなし!
ちなみに、来年も不合格の場合は同音楽学校への『再登録不可』もしくはディプロム取得不可の『生徒の個性に合わせたコース』へと導かれます。
来年は真面目に頑張ってほしいものです!
※記事最初の写真はある学校のFM授業の様子。