Eveil Musical・親子参加型授業


12月。

この時期恒例の【FMクラス授業参観 Portes ouvertes】が無事終了しました。

改めてご説明。

フランスでは日本のような授業参観はなく、「来年度の登録希望者のためのオープンキャンパス」が、学年度末の6月に学校主催で開催されます。私がフランスでFM指導をし始めてから、教師‐保護者とのつながりの弱さがFM指導を難しくしていると感じ、(勝手に)私のクラスを対象に授業参観を開催させて頂いております。

今年も勤務校二校で開催。多少の反省点はあるものの、数年目にしてようやく合格点に達する授業参観を開催できました。今後の子どもたちのFMに対する学習態度がどう変わるのかがとてもとても楽しみです!、、、と明るい気持ちで新年を迎える準備をしたいところですが、そうスムーズにいかないのが私の人生…(笑)。何故か今年は特に気にかけなければならない生徒が各クラスに複数名いて、(その上、そういう子の親御さんに限って授業参観を開催しても来て下さらない事が多い、、、)一斉授業の難しさを改めて痛感しているところです。

ちなみに今回は初【ピアノクラス授業参観】も開催。FMよりは親御さんと顔を合わせる機会が多いかと思いきや、意外とそうでもないので…。


そして今年から受け持っている幼児対象の音楽クラス【Eveil Musical エヴェイユ・ミュジカル 音楽覚醒クラス 4歳・5歳対象】でも開催。ですが、こちらは授業参観という形ではなく、親子参加型にしました。それには理由があります。

『子どもたちの授業への参加態度や出来具合、能力を評価するという姿勢ではなく、子どもたちと同じように、さまざまな音・音楽との出会い、体感によって得られる喜びを味わい、感じてください。』

子どもたちに緊張せず普段通り参加してもらうために。そして採用している音楽教育法の、子どもへの接し方を含めた基本について少しでも理解を得られるようにと、前もって保護者の皆様にお手紙をお渡ししました。

さて当日。

皆さん参加して下さるかしら、見学だけしたいなんて言われないかしら、、という私の心配は取り越し苦労だったようで、親御さんだけではなく、兄弟姉妹も参加しての賑やかな音楽クラスになりました。皆こどもと一緒に「本気」で参加してくださって、授業最後は私も含めた大人達は半分息切れ状態でしたが…(笑)。

『毎回先生の授業を終えて教室から出てくる我が子が、とても落ち着いている様子を見ていつも不思議に思っていましたが、今日その謎が解けました。』と、ある子どものお母さん。1コマ45分授業。毎回同じ活動で始まり、同じ内容で授業を終えるというルーティーンを決め、その他の授業内容は、 様々な楽器や音楽の要素それぞれを学ぶための遊び、歌唱、即興音楽に合わせた動きや歩行等 、子どもたちのその日の状態によって組み合わせています。すべての学習に興味を持って参加してくれているのもそうですが、子どもたちが徐々に『無音を聴く』ことに興味を持ち、味わっているのが各種学習を通して伝わってきます。授業終了後の「落ち着き」はそこからきているのかもしれません。

幼児音楽教育の研修はまだまだ途中なので、完璧とされている形で授業を進めることがまだ出来てはいないのですが、非常に丁寧に構築された音楽教育に心惹かれています。そして、研修を受ける度に『幼児音楽教育とFM教育の繋がり』をより密接にする可能性を見出し、いつか実現したいという想いが強くなっていくのを感じています。

この記事をもって2018年の『フランスからフォルマシオン・ミュジカル便り』を締めくくりたいと思います。賑やかで煌びやかなクリスマスの雰囲気を味わうことなく過ごしていたので今回は素敵な写真が一枚も無く文章だけの記事になってしまいましたが、、、新年の記事にご期待くださいませ!!(笑)  

どうぞ皆様良いお年をお迎えください。

終わりに…

ムジカノーヴァ1月号に、私のフランスでのFM指導者への道を綴っております。ご興味がございましたら是非!


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