日本での５年振りのフォルマシオン・ミュジカル講座が無事終了いたしました。今回は東京、名古屋、山形で計６講座を開催させていただきました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

フランスに戻り早いもので二週間が経ちました。講座を振り返ります。

　渡仏前、何度も体調を崩すなど、自身の不安定な体調に驚かされることもありましたが、何故でしょうか。日本の空気に触れ、皆さんと実際に会って、お話をして、笑い合って、、、講座をしながら元気になっていくのを感じました。本当に、体の底からエネルギーが湧いてくる感じ。物凄く不思議な感覚でした。

　講座の主催をしてくださった北井かえ先生にはとてもご心配をおかけしました。力強く支えて頂きましたこと、心から感謝申し上げます。

　講座では『なんじゃこりゃ？？！』と第一印象では思うであろう曲で、様々な視点によるアプローチと、異なる学習レヴェルのアクティビティを皆様と共に実践しました。

民族音楽も、現代音楽も、『パリ・オリンピック』という旬なテーマに沿った曲も、フォルマシオン・ミュジカルは、指導者のアイディア次第で色彩豊かなレッスンになるのです。

受講者の方々から次のようなご質問を頂きました。

『FMは楽しい。でも実際のレッスンでどのように取り入れたら良いのか？』

『膨大な数の音楽作品の中から、どのように曲を選んだらよいのか？』

ご自身の好きな曲を選んで良いのです。その曲の中から子供の学習レヴェルに合う内容を探してみてください。それが最初はディズニーの曲であっても良いのです！その曲を用いてお教室の継続イベントとして、月１回で『フォルマシオン・ミュジカル　グループレッスン』を開催してみてはどうでしょうか？

最後に、講座参加者の皆様にお送りしたお手紙でこの記事を締めくくります。

《大人のためのコンセルヴァトワール》にご参加いただいた皆さまへ、

　この度は私、津覇えりなのフォルマシオン・ミュジカル講座にご参加頂きありがとうございました。
５年振りの対面講座であったのにもかかわらず、多くの先生方にご参加頂いたこと、そして開催地の東京、名古屋、山形のみならず、沖縄、福岡、広島、岩手、等他県からもご参加頂きましたことを、とても嬉しく思っております。皆さまに心から感謝申し上げます。
　今回の隠れテーマは「私が好きな曲、皆さんに紹介したい曲を用いて、まずは私自身が思いっきり楽しむぞ！」でしたが如何でしたでしょうか。アンケートにお寄せいただいた皆さまからの数々の嬉しい言葉に、「今度はこういう曲はどうかしら、、、」と未来のフォルマシオン・ミュジカル講座を想像して胸を躍らせ、同時にこれまでの私の FM 講座を振り返っています。

　私のフォルマシオン・ミュジカル講座のきっかけは、広島のエリザベト音楽大学の田中晴子先生とのフランスでの運命的な出会いにあります。この出会いは 2015 年の私の人生初「フォルマシオン・ミュジカル講座(広島)」の開催に繋がりました。この事をきっかけに『多くの人にフォルマシオン・ミュジカルを伝えたい』という夢が生まれ、翌年、故郷沖縄にて講座を開催し、現在沖縄の講座受講者をまとめてくださっている金城みちこ先生と出会い、同年、東京から髙田美佐子先生と北井佳恵先生が沖縄までいらして、講座にご参加下さいました。お二人との出会いがなければ、今回の私の講座は存在しなかったでしょう。
　同じ頃、土田京子先生との貴重なご縁をいただきました。先生に今村ゆき先生をご紹介いただ
き福岡での講座開催に至りました。

　そして今夏の山形でのフォルマシオン・ミュジカル講座は、渡部一恵先生との出会い無くしては実現していません。

　『　私の活動は、諸先生方との素晴らしい出会いと、参加者の皆さまとの大切なご縁に支えられ、今日まで続けられている』。

　これまでの講座を振り返り、改めて感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。今回の対面講座では心温まる再会と心躍る新しい出会いがとても多くあり、私は世界一幸せ者なのでではないか、と勘違いするくらい(笑)、物凄く幸せな 1 週間を過ごさせて頂きました。本当にありがとうございました。
　２０２４年９月で、私は在仏２０年を迎えます。渡仏した頃は２４歳でした。私も歳をとりました
(笑)。これまで以上に自身の体を労わりながら、これからも賛同してくださる方々と共に、私の理想の音楽専門基礎教育の形を発信し続けたいと思います。

　日本もまだまだ暑い日が続くと思いますが、皆さまもお体を大切に過ごされてください。
皆さまにまたお会いできる日を心待ちにしております。

２０２４年７月１４日
津覇えりな