2015年からヴァイオリニストのパートナーとコンサートを年1~2回開催しています。
コンサートは 『病院にあるピアノ 』 というアソシエーション主催のもの。退官したピアノ教授や現役を退いたコンセルヴァトワールの学校長が中心になって動いている組織です。病院というのはパリ郊外にある国立癌研究センターの事。待合室にはグランドピアノがあり、月1度位の頻度で入院患者さんのためのコンサートが開催されます。
今回のコンサートは病院に併設されたチャペルにて。
プログラムのテーマは『~音楽の旅~ クラシック音楽から映画音楽へ』。ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ7番第一楽章、シューベルトの歌曲、グアスタビーノのロジータ・イグレシアス、ブラームスのハンガリー舞曲、バーンスタインのオペラ「キャンディード」、と患者さんたちが疲れないように親しみやすい曲を織り交ぜています。毎回特に気を付けていることは、聴きに来ている人達の気持ちが暗くならないような曲選びをすること。私の好きな曲は大体暗くて重いのが多いのでなかなか曲選びは苦労します…。
このチャペルでの演奏は初めてなので響きがどうなのか気になりますが、普段よりもより良い環境での演奏なのでとても楽しみです。
本番まであと1週間。多くの人が聴きに来てくれますように。
※今回のプログラムで私の一番のお気に入りの曲。グアスタビーノのラス・プレセンシアス(肖像)から「ロジータ・イグレシアス (グアスタビーノが付けた架空の人の名前)」。