ピアノ科の進級試験審査員として

4月も中旬。そろそろあちらこちらのコンセルヴァトワールで進級試験が実施されます。

 

 

FMも器楽も、子どもたちは課程(第一~第三課程)の最終年(3年又は4年目)に、次の課程に進むための進級試験を受けます。進級試験の審査員は外部の指導者二人+開催学校の代表者(学校長)一人で構成されるため、4月~6月のこの時期は、コンセルヴァトワールで指導している先生は審査員としてあちらこちらの学校に出向きます。

 

私もさっそく審査員の依頼を受け、先日とあるパリ郊外の音楽学校へと出向きました。本年度第一回目はFMではなく、ピアノの試験審査員として。

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❝子どもの室内楽クラス❞のマスタークラス

コンセルヴァトワールに登録している子どもたちは第一課程(7歳)から、器楽の個人レッスン+合唱+フォルマシオン・ミュジカル(FM)を学習します。合唱は2年間(ピアノ専攻は6年間)、その後はアンサンブル(オーケストラ・室内楽)に参加できます。

 

 

 

 

先日、室内楽クラスに登録している子どもたちを対象とした《マスタークラス》が勤務先の学校で開催されました。通常私はFMの授業中なのですが、私の生徒にも勉強になるだろう(このあたりの判断は教師に一任されています。)と、急遽授業を取りやめ、生徒を引き連れて学校のホールへ。

※こういう時は、遅刻してくる生徒のために「NOUS SOMMES A L’AUDITORIUM 私たちはホールにいるよ。」と張り紙を教室ドアに貼るのを忘れません!

 

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フランス:本当に「誰でも」音楽専門教育が受けられるの?

 

 

 

 

フランスの音楽教育はなんて素晴らしいのだろう!!幼少期から地域の公立音楽学校に通えて、楽器も、フォルマシオン・ミュジカルも合唱も、室内楽も、その他にも音楽に関する専門的な事がいろいろ学べる!夢のような国!!!!」

 

私が渡仏当初思っていたこと。そして今もそう思っています。子どもの時から通える公立の音楽専門教育機関が日本にもあれば、と。

 

しかし、フランス各地にあるこの《コンセルヴァトワール》に通えるチャンスは、【すべてのこどもに】平等に与えられているわけではありません。

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