フランスの公立学校は11月20日から2週間の秋休みに入りました。
私はヴァカンス初日、早朝電車で地方へと出発。
《第32回 フォルマシオン・ミュジカル指導者学会》 に参加してまいりました。
学会に参加する為に、毎年フランス全土からフォルマシオンミュジカル指導者が集います。地方や勤務するコンセルヴァトワールの異なる指導者同士が知り合い、情報交換ができるとても貴重な場所です。
開催地は毎年パリ(パリ近郊含む)と地方を交互に選ばれるのですが、なぜか2年連続で地方開催。今年ははパリから電車で4時間程のところにある南仏、モンペリエでの開催。
パリのどんよりとした曇り空とは打って変わって南仏らしい晴天!これから待ち構えている密度の濃いスケジュールを前にしばし観光客気分を満喫。
コメディー広場 (正面建物はオペラ座、その手前が三美神の噴水)
今回の学会は【フォルマシオン・ミュジカル学科におけるさまざまな音楽美学】をテーマとし、講演会、あらゆる分野における参加型研究会に加え、会議、公開授業、生徒たちによるコンサート、オペラ座訪問、教育テーマ別グループ意見交換会、、、などがみっちりと組まれている4日間です。
1日目は本学会テーマに沿った講演会、FMクラスの生徒たちによるコンサートを鑑賞した後におつまみを食べながらのワイン試飲会、という流れ。
学会の内容に関係のないワイン試飲会を組み入れるところが、さすがフランス 笑。とても美味しいワインがあったのにも関わらず、帰りの荷物の重さを気にしてなにも購入しなかったことをとても後悔しています…。
さて、二日目から本格的に勉強会が始まるわけですが、続きは 《第32回 フォルマシオン・ミュジカル指導者学会 ②》 にて。
※ ページ最初の画像はFMクラスの生徒、サクソフォーンアンサンブル、ピアノ、ハープ、打楽器による映画をテーマとしたコンサートの模様。FMクラスの生徒は主に合唱団としての参加で、楽器演奏は上級課程の学生達によって編成されていました。このような学習レヴェルの異なる学生達によるコンサートを通じて、音楽教育初期段階の子供達は『本格的な生演奏との競演』を経験し、音楽的経験が豊かになるのだ、と改めて感じさせられました。なによりも、上級生の格好良い演奏は子供達にとって身近な目標にもなり得て、学ぶ上で最も大切なモチベーション向上に繋がる事は間違いないでしょう。