コンセルヴァトワールに登録している子どもたちは第一課程(7歳)から、器楽の個人レッスン+合唱+フォルマシオン・ミュジカル(FM)を学習します。合唱は2年間(ピアノ専攻は6年間)、その後はアンサンブル(オーケストラ・室内楽)に参加できます。
先日、室内楽クラスに登録している子どもたちを対象とした《マスタークラス》が勤務先の学校で開催されました。通常私はFMの授業中なのですが、私の生徒にも勉強になるだろう(このあたりの判断は教師に一任されています。)と、急遽授業を取りやめ、生徒を引き連れて学校のホールへ。
※こういう時は、遅刻してくる生徒のために「NOUS SOMMES A L’AUDITORIUM 私たちはホールにいるよ。」と張り紙を教室ドアに貼るのを忘れません!
うちのホールはこんな感じ☟
240人収容可能という大きさ、二台のグランドピアノ(ホールにグランドピアノが二台にあるコンセルヴァトワールは稀!!)、素晴らしいホールです。
ちなみに、一般的な音楽学校のレッスン室のピアノはアップライトピアノ。いくつかのレッスン室にしかグランドピアノがありません。なので、同僚に「日本の普通学校にグランドピアノが数台ある。音楽学校のレッスンはグランドピアノで、一般家庭にグランドピアノがあることは珍しくなく、初心者でもグランドピアノで弾いている」というと、驚かれ、羨ましいと言われいます。
このように、フランスにいると日本の子ども達はとても恵まれた環境で学習している、と思う事が多々あります。
話題を《マスタークラス》に戻します。
この公開マスタークラスは毎年行われており、「今年は誰に依頼しようかしら?」と、室内楽の授業に関わる器楽の先生方が自分たちで探します。お招きするのは室内楽で演奏活動しているプロの演奏家達。今年は、《ARTIE’S アルティーズ》という演奏家グループの中からピアノTRIOがマスタークラスを担当していました。(ホームページを見てびっくり、10年ほど前に知り合った、日本人声楽家が!!大活躍している姿を見て、懐かしくもありとても嬉しくなりました🎵 私も頑張らねば!!!)
公開レッスンは朝の10時から17時まで。そして最後は講師の演奏でこのマスタークラスを締め括ります。
子どもたちの演奏プログラムの一部 ↓
レッスンを受けるのは中学生~高校生の子どもたち。技術的にも音楽的にもまだまだという演奏もありましたが、わかりやすい講師のアドバイス、様々なアプローチ方法に、私自身がとても勉強になりました。
それにしても、プロの演奏家のレッスンが受けられる、こんな貴重な機会が子どもの頃から与えられているなんて、本当に羨ましい限りです!
ない物ねだり、とはまさにこのことですね。(笑)
※記事最初の写真はイメージです。
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