【お知らせ】エッセー「たんぽぽのタネ」の執筆

 

沖縄タイムス教育面連載「たんぽぽのタネ」の執筆を10月から月一で担当することになりました。

 

 

 

 

 

内容は未定ですが、フランスでの生徒への指導、学科主任や指導者育成などの経験や指導者研修を通して感じた事を書き綴ろうかな、と思っております。

10月掲載予定記事はすでに編集者の手元に!当初フランスに残る予定ではなかった私が同国で正式に『FM指導者』になるための道を歩み始めたきっかけが語られております。

【たんぽぽのタネ】は毎週水曜日教育面に掲載されますので是非!

 

コンサート『音楽と舞踏』への参加

ここ数週間学年度末の試験問題作成のために週末は外出せずに引きこもり、音楽とは程遠い作業ばかりしていますが、

先日、幸運なことになにがなんでもピアノに向かわなければならないという機会に恵まれました!

 

 

コンサート『音楽と舞踏 ~ タンゴ ~』への出演依頼。

本番はグランドピアノの設置が不可能なためにアップライトピアノでの演奏と告げられましたが、テーマに惹かれ仕事の依頼を引き受けることに。

 

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冬休み残り3日となりまして…コンサート回想

チャペルコンサートの翌日は故郷沖縄へ。

 

 

1週間の滞在を終えて昨夜パリに帰ってきました。

 

 

普段は2週間ある休暇はゆったりと新学期の準備をしたりピアノを弾いて過ごすのですが、今回はヴァカンス残り3日間で楽譜作成、年度末試験問題作成、報告書作成、、、思わず叫びたくなるような仕事の量をこなさなければなりません。

 

仕事に取り掛かる前に少しだけ現実逃避!笑 2月5日のチャペルコンサートの回想をさせてください。

 

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番外編 「フランス日常生活便り」

今回は番外編「フランスの日常生活便り」。

ということで音楽とは全く関係ありませんのであしからず!

 

 

平日は電車で移動するとき以外は一日中室内で過ごすことが多いので、お休みの日はなるべく外に出て自然に触れるように心がけています。

 

先日の日曜日は畑で野菜収穫。 残念ながら自分の畑を持っているわけではありません…。

パリ郊外20箇所に野菜農園があり、好きなときに季節の野菜、果物、花を自由に収穫できます。私が行った日は一日中雨が降っていたにもかかわらず家族連れで賑わっていました。それもそのはず、この日は今年最後の開園日。翌日から来年の4月、チューリップが咲く季節の再開園の日まで楽しい収穫はお預けです。

 

 

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畑に入って自ら収穫するには時間が掛かりそうだったのですでに収穫済みの野菜から選択。この時期(11月)のN°1はなんといってもかぼちゃ。大小のかぼちゃがあちらこちらで山積みにされていました。

 

 

 

 

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収穫した野菜をお会計。今回は栗かぼちゃ、リンゴ、キャベツ、なす、バターナッツ、そして人生初の根セロリを購入。お手ごろなお値段で新鮮なお野菜が手に入ります。そして毎回お会計の際についつい手にとってしまうのがこの農園で採れたリンゴのジュース。自然な甘みでとても美味しいんです!

 

 

 

 

畑を後にして併設されている屋内市場へ。野菜や果物、隣の作業所で加工しているチーズ、ヨーグルト、そして地方の名産品、お酒などがずら~っと並んでいます。

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ちなみに私が必ず購入するのはここの農場産牛乳とチーズ、そして大好きなコルシカ島名物、豚のレバーソーセージ「フィガテル」。フランス人は苦手な人も多いらしいのですが、私はレバー臭のする、癖のあるこのフィガテルが◎!

 

 

 

 

パリに来た際にはキッチン付アパルトマンホテルで滞在して、こういう市場や農園で購入したフランスの野菜や地方の名物を楽しむのも良いかもしれませんね。

 

フォルマシオン・ミュジカル教員の研修

音楽・舞踏教員の為の研修と言ったらココ!

 

『ARIAM アリアム』

 

フランス文化通信省の協力の元運営されている文化的組織です。

毎年様々な研修、講演会がパリとパリ近郊の学校で行われます。

 

 

こちらが2016‐2017年度の冊子。

 

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今年は100近くの研修が開催されるようです。

受けたい研修がいくつもあって付箋だらけ…。

 

 

開催される研修が『授業に役立つ通信と情報テクノロジー』、『学校運営(学校長向け)』、『複数学科関連(音楽・演劇・舞踏)』、『世界の音楽と舞踏』、『児 童と青年期の学習指導』、『アンサンブルと即興実践の教育学』、『指導者による教育的企画』、『アンサンブル指導』…などとカテゴリー別にわけられていま す。

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それぞれに対象教員が記されていて、フォルマシオン・ミュジカル教員向けとされている講座には『音楽から音楽を学ぶ』、『声を使った遊びから作曲へ』、『作曲クラスとFMクラスの関係構築』などがあります。

 

 

 

無料の講演会もありますが、有料の場合は学校側に申請し、雇用主の許可が下りれば費用は雇用主全額負担で受けられる仕組みになっています。申請数が多すぎて却下されることもありますが、どうしても受講したい場合は自費で、または来年再申請することも可能です。

 

 

嬉しいことに今の私に最も必要な『学科主任向け』の講演会が無料!

 

 

 

その他の有料の研修がいくつ受理されるのか…楽しみです。

 

フランス公立音楽学校存続危機?!

新学期を目前とする中、France Musique (クラシックラジオ番組)のサイト掲載記事から一つ。

 

前置きしておきますが、暗い話です、、、笑。

 

実はフランスの公立音楽学校が存続危機にあります。

と言ったら大げさに聞こえるかもしれませんが、この状況からそうなることを想像せざるを得ません。

「2017年に予定されていた音楽教員採用試験が再び延期!」

いわゆる音楽教師の地方公務員採用試験です。この試験に受かると音楽教師は本採用となり色々な面で安定が保障されます。

 

なぜ署名運動が起きるほど今回の試験延期が問題視されているのか。それは、2011年以来採用試験が開催されていないことが理由に挙げられます。つまり2011年以降音楽教師は正規雇用になる権利さえも与えられていないわけです。

 

私自身フランスで働き始めて9年になりますが、音楽家を取り巻く状況が年々厳しくなっている、と感じています。以前はよくあった残業手当のようなものはここ数年来一切なくなり、同僚の授業時間数が予告なしに削られたり、少ない生徒数のクラスが廃止になったという話を耳にしたり、最近ではあらゆる理由をつけて器楽の個人授業を廃止し、よりお金のかからないグループ授業への動きも見られたり、、、。

 

正規雇用を減らすということはこのように役所の思い通りに事が進みやすくなることを意味します。

 

学生を終えてから教師になるために試験、また試験と受け続け、やっと指導者としての資格を得ても正規雇用の道は程遠く…。このような現状からプロの音楽家になりたいと希望する学生は少なくなってきている、と記事の中で現役教師が述べています。

 

財政難の打開策の一つとして音楽学校への登録料値上げの話も聞こえますが、それでは経済的な理由で音楽が学びたくても学べない、という不平等を生む結果に繋がり『すべての国民が音楽専門教育を受ける権利』という他国にはない利点を失うことになりかねません。

 

今私たちにできることは反対、不満の声を上げ続けること。何も変わらないかもしれませんが、今回の署名運動のように一人一人が『意思を示すこと』が大切だと思います。