6歳児のための楽器体験学習

先週から勤務先の学校で【楽器体験学習】が開催されています。

開始時間は朝9時という音楽家にとっては早朝出勤!

 

 

コンセルヴァトワールに通う子どもたちは、第一課程入学と同時に専攻する楽器を選択しなければなりません。その前にできるだけ多くの楽器を知ってもらおう!と企画されているこの体験学習。ちなみに、フランスで人気の楽器はピアノとギター。これら楽器を習うための待機リストも存在するくらいです。コンセルヴァトワールでは、ピアノとギター以外にも習える楽器が多くあるのになぜ??

 

 

昔、ある同僚が言っていました『スターアカデミーの影響よ。楽器を弾きながら歌っている姿を毎週家族で観ているもの!』と。スターアカデミーとは、フランス版「モーニング娘。新メンバーオーディション」のような、素人が参加する大人気オーディション番組。笑

どうでしょう…。でも確かに、他の楽器を知らない事は希望楽器が偏る原因の一つですよね。

 

 

私が子どもの頃ピアノ以外の選択肢があったら何を選んでいただろう。チェロか木管楽器かな、、、でもやっぱりピアノを選んでいたのかも。

 

 

【楽器発見体験クラス】では、一年間かけて種類の違う楽器群から選んだ3つの楽器それぞれを、数か月間学ぶことが多いのですが、私の学校のように一定期限定で開催する学校もあります。

【楽器体験授業】のイメージ画像。

 

基本的にはピアノは人気があるので「楽器体験授業」の対象楽器には含まれませんが、「一人足りないから!!」と言われ参加することに。

私が担当した日はピアノ、バイオリン、フルート、オーボエを体験するために、20人以上の子どもたちが集まりました。

子どもたちは4つのグループにわけられ、各教師が待機する部屋に訪れます。授業内容は自由ですが、30分という持ち時間内に全員に楽器に触れさせること。

ピアノは皆が知っている楽器だしどうしようかしらと考えた末、アップライトピアノの板部分、鍵盤の蓋などを全部外し、ピアノの構造を簡単に説明した後、フランスの子どもたちがよく知っている童謡を弾かせたり、即興演奏を一人ずつ体験してもらうことにしました。

 

即興演奏は子どもと私が横並びに座り一緒に演奏。大半の子は私が弾く音に反応せず好きなように弾き続けていましたが、数名だけわたしと音で会話ができる子が!これには驚きました。音楽学習経験はないものの、家で音楽を良く聞いているとのこと。う~ん、納得!!私のクラスに空きはありませんが「来年は是非ピアノを選んでね~♥」と、つい勧誘してしまいました。

 

最後時間が余ったので「イントロクイズ」を急遽開催。主役の子どもたちよりも引率でいらしていた保護者や先生方の方が「なんだったかしら、聴いたことがあるけど名前がでてこない~!!」と、とても必死になっていました。笑

 

 

来年も頼まれたら、コメディアン風な楽器紹介をしようかしら~なんて思っています。


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