コンセルヴァトワールの学年度末試験 ①ピアノ の続きです。
今日はフォルマシオン・ミュジカルの試験について。
5月初めての投稿になります。
私の勤務する音楽学校では今、まさに試験期間真っ只中!ほぼ毎日なにかしらの試験が開催されていて、同僚の先生達、事務員、校長もストレスと疲れで顔つきが変わっています…笑
今回もFMとは全く関係のない息抜きの記事です。
フランスの音楽学校で教師として働き始めてから早9年、初めてです。
この日に私の授業があるのは…。
3月は4回目の投稿です。
試験問題作成で軽くもめましたが (参照→学年度末試験問題作成、ようやく終了!と思いきや…) 学校長が間に入ってくださったお陰で、あの抵抗はなんだったのか?と思うほどすんなりと私の主張していた方向へ進み、つい先日無事筆記試験が終了しました。
学科主任も兼任しているので、5月に行われる口頭試験のためのあらゆる準備(各生徒の時間を記したリストと親御さんへの連絡用の手紙作成、試験期間中の授業の日程変更や休講決定、審査員探しと依頼…)などなどその他細かい作業も行いますが、それらもほとんど終えあとは来週始まる休暇を待つばかり、、、
と思っていましたが、今度は生徒の問題が次々と…。しかも何故かこの1か月に集中し、問題生徒の年齢も9歳~16歳と幅広いのですが、大半は『授業中の問題行動』。
フォルマシオン・ミュジカルは12~15人程のクラスなのですが、このような問題は残念ながらとてもよくあり、
そういう意味でも特にFMに関しては『好きじゃないと教えることが出来ない教科』と言われています。
問題解決のために保護者にメールにて連絡をしようとしたところ、同僚から「メールは残るから避けた方がよい、後から訴えられることもあるから電話連絡して、会って話した方が良い」との忠告を受け、電話をすることに。
生徒の親御さんたちがFM教員に会いに来ることはほとんどないため、今回電話連絡をした親御さんたちには私は初めて会うことになるわけですが、子供のためにも少なくとも3か月に1度位は会いに来てほしいものです。(そう考えるとすべてのクラスを対象とした授業参観を年に2回は開催した方がよいのかな、と思っていますが。)
保護者面談を行った結果、予想通りそれぞれの生徒が学校や家庭で問題がある事がわかり、私のFMの授業中だけではない事に少し安心しました。
その後の問題生徒達の授業態度は良くなってはいますが…。引き続き要観察です。
公立音楽学校の試験は5月~6月に行われます。
各課程の最終年に在籍する生徒は必ず他音楽学校の教員で構成された試験官によって審査されるので、該当する生徒を受け持つ指導教員にとっては1年で最もストレスを抱える時期。
それはフォルマシオン・ミュジカル科も同様。私も去年の学年度末に試験官としてある音楽学校から依頼を受けました。
さて、今回の話題は『FMの試験問題はどのように作成されるのか』。
大まかに、二つの方法があります。
ここ数週間学年度末の試験問題作成のために週末は外出せずに引きこもり、音楽とは程遠い作業ばかりしていますが、
先日、幸運なことになにがなんでもピアノに向かわなければならないという機会に恵まれました!
コンサート『音楽と舞踏 ~ タンゴ ~』への出演依頼。
本番はグランドピアノの設置が不可能なためにアップライトピアノでの演奏と告げられましたが、テーマに惹かれ仕事の依頼を引き受けることに。
チャペルコンサートの翌日は故郷沖縄へ。
1週間の滞在を終えて昨夜パリに帰ってきました。
普段は2週間ある休暇はゆったりと新学期の準備をしたりピアノを弾いて過ごすのですが、今回はヴァカンス残り3日間で楽譜作成、年度末試験問題作成、報告書作成、、、思わず叫びたくなるような仕事の量をこなさなければなりません。
仕事に取り掛かる前に少しだけ現実逃避!笑 2月5日のチャペルコンサートの回想をさせてください。